Netflixオリジナルのポーランド映画
1987年、不可解な連続失踪事件を捜査するために、1人の刑事が人里離れた修道院に潜入するが…………
刑事が修道院の恐ろしい秘密に迫っていくホラー
平凡な出来栄えだがラストは衝撃的
8人の女性の連続失踪事件
刑事が謎に迫っていくミステリー要素は面白い
とはいえ生理的に気持ち悪いシーンがあり、雰囲気も暗くて地味
途中までは退屈だった
だが、終盤は驚きの展開
ラストは非常にインパクトがあった
万人向けというわけではない
点数をつけるなら10点満点で、5点か6点といったところ
しかし、ホラー映画ファンなら一見の価値はあるだろう
予告編
作品情報
作品名「ヘルホール ー悪霊館ー」（原題Hellhole）
監督：バルトシュ・M・コヴァルスキ
キャスト：ピオトル・ジュラフスキ、オラフ・ルバスゼンコ、セバスティアン・スタンキェヴィッチ
上映時間：88分
製作国：ポーランド（2022年）
ざっくりあらすじ
1987年、ポーランド。不可解な女性の連続失踪事件を捜査するために、1人の刑事が人里離れた修道院に潜入するが…………
感想（ここからネタバレ）
ラストのために見てもいいかも…………
潜入
1987年のポーランド
マレク神父は人里離れた修道院に辿り着いた
その修道院では悪魔に憑りつかれた人々が隔離され、治療を受けていた
マレクはエクソシストとして招かれたのだ
マレクは院長であるアンジェイに迎えられた
荷物の検査を受け、タバコは没収された
マレクは部屋に案内された
その修道院では電気が通ってなく、電話も使えないとのことだった
マレクはバッグを開けた
バッグの二重底には拳銃やカメラが入っていた
今、女性が次々と失踪するという不可解な事件が起きていた
彼女たちは悪魔憑きとして、この修道院に収容されたという情報が入った
マレクはそれを調べるために来た刑事だったのだ
その日、修道院で悪魔祓いが行われた
ベッドに縛られている女性に院長が十字架を向けた
すると十字架が燃えだした
ベッドが激しくきしみ、女性が唸り声をあげた
マレクは目の前で起こっていることが信じられなかった
日没後は部屋を出てはいけない
そう言い渡されている
しかし、マレクは調査のために部屋を出た
失踪した女性たちの手掛かりはないか、マレクは修道院の中を探った
悪魔祓いを行った部屋へ来た
するとベッドにはきしむ仕掛けがあり、十字架はスイッチを入れると炎がともることが判明した
あの悪魔祓いはいかさまだったのだ
マレクは他に手掛かりはないか探したのだが…………
マレク
謎の失踪事件の捜査のために、修道院に潜入した刑事
宗教について精通している
左の胸に奇妙なあざがある
修道院の秘密を探るうちに、衝撃の真実に辿り着くが…………
演じるのはピオトル・ジュラフスキ
ポーランド映画
本作はポーランド映画である
監督のバルトシュ・M・コヴァルスキの作品は、他にNetflix映画「誰も眠らない森」がある
「バルトコヴィアク」「プライムタイム」「ヘイター」「みんな死んだ」
Netflixではいくつかのポーランド映画が配信されている
個人的におススメなのは「ブレスラウの凶禍」と「ザ・コールデスト・ゲーム」
オーメン
ホラー映画の古典的名作「オーメン」
悪魔の子ダミアンは有名である
音楽もかなり怖かった
映画のスタッフやキャストの周囲で、不吉な出来事が頻発したことでも有名
この「ヘルホール ー悪霊館ー」は、1957年から幕を開ける
教会でカトリックの司祭が「すまない」と言って、ナイフで赤ん坊を殺害しようとする
そこへ警官が現れる
警官はナイフを掲げた司祭を射殺し、赤ん坊は保護される
この冒頭のシーンは、「オーメン」のラストシーンの再現である
赤ん坊の胸にはあざがあり、悪魔の子であることが示唆されている
そして、マレクこそが赤ん坊が成長した姿
このように本作は、かなり「オーメン」の影響を受けている
選ばれしもの
マレクが修道院へ来たのは偶然ではなかった
全ては院長たちが仕組んだことだったのだ
その目的はマレクを悪魔として覚醒させること
失踪した8人の女性は、儀式のために必要な生贄だった
マレクはいわばダミアン
悪魔として地上を支配すると考えられている
しかし、マレクにそんな自覚はない
終盤の怒涛の展開が見事
そして、衝撃のラストが凄い
ビジュアル的にも目に焼き付くようなインパクトがあった
上から下に降りてくるエンドロール（「レポマン」でもあった）も、映画ファンとしてはニヤリとした
まとめ
万人向けではない
途中までは退屈だった
だが、クライマックスが映像的にも凄かったので帳消し
ホラー映画ファンにはご馳走かも知れない
Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/hellhole_2022
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