あの「鬼滅の刃」の劇場版がついに登場
TVシリーズの完全な続きである
ファンなら超必見!!
映画史に残るバトルが展開する
炭治郎、禰豆子、善逸、伊之助というおなじみのメンバー
そして、ある意味では本作の主役である炎柱の煉獄杏寿郎の活躍が描かれる
ufotableならではの大スクリーンにふさわしい超作画
特にバトルシーンは瞬きが出来ないほどだった
炎柱の生き様が熱い
思わず兄貴と呼びそうになった
ラストは思わず号泣
鬼滅ファンなら見ない理由がない
今、日本でもっとも勢いのある映画である
予告編
作品情報
作品名:劇場版「鬼滅の刃」無限列車編
原作:吾峠呼世晴
監督:外崎春雄
キャスト:花江夏樹、鬼頭明里、下野紘、松岡禎丞、日野聡、平川大輔
上映時間:117分
アニメーション制作:ufotable
製作国:日本(2020年)
「鬼滅の刃」とは?
週刊少年ジャンプにて2016年11号から2020年24号まで連載された吾峠呼世晴によるマンガ
2019年4月から9月までテレビアニメが放送され、爆発的なヒットを記録
コミックスの累計発行部数は1億部を突破した
連載開始当初は、ここまでのヒット作になるとは、夢にも思わなかった
確かに面白いのだが流血シーンも多く、万人向けとは思えなかったからだ
世間の熱狂ぶりに、今でも少し奇妙な気分である
ufotable
「鬼滅の刃」のアニメーション制作を担当したのがufotable
手掛ける作品のクォリティの高さで有名なスタジオだ
最近の作品では、2020年8月に公開された劇場版「Fate/stay night [Heaven’s Feel] III. spring song」も凄まじい出来栄えだった
美しい作画、美術、音楽、スタッフの作品への愛情
特にバトルシーンに関しては世界一かも知れない
そのポテンシャルは遺憾なく「鬼滅の刃」にも発揮している
感想(ここからネタバレ)
公開初日
小学生からカップルまで、劇場はあり得ないほど人が溢れていた
彼らのほとんどが「鬼滅の刃」を見に来ているのだ
改めて人気ぶりを実感
新たな任務
蝶屋敷で「全集中・常中」を会得した炭治郎たちに、新たな任務が下る
”無限列車”に乗り込み、炎柱である煉獄杏寿郎と合流すること
初めて見る列車に興奮する伊之助
炭治郎、禰󠄀豆子、善逸、伊之助は間一髪で列車に乗り込んだ
車中にはすでに煉獄杏寿郎がいた
杏寿郎の話では、この無限列車で短期間の内に40人以上もの人が行方不明になっているという
送り込んだ剣士たちも帰ってこなかった
自分たちの任務は原因を探し、排除すること
そこは下弦の壱である魘夢が支配する列車だった
炭治郎たちは魘夢の血鬼術で、知らずに夢の世界へと落ちていくが…………
竈門炭治郎 CV.花江夏樹
様々な困難を乗り越え、成長してきた炭治郎
もう二度と妹の禰󠄀豆子と離れないと決めた
炭治郎は無限列車で、魘夢の血鬼術にかかり、夢の中へと落ちる
そこには死んだはずの母や弟や妹がいた
幸せな夢に、炭治郎は溺れそうになるが…………
新たな強敵と遭遇する炭治郎
また炎柱、煉獄杏寿郎との出会いが、炭治郎に生涯忘れられないものを残す
煉獄杏寿郎 CV.日野聡
鬼殺隊最高位の剣士“柱”の1人である炎柱
炎の呼吸を使う
真っ直ぐな性格
声が大きい
炭治郎のことを気に入り、継子になるように誘うが…………
最初は変な人という印象
最後には”兄貴”と呼びそうになった
この劇場版の主役はまさにこの人
熱い生き様を見せてくれた
いつもの面々
禰󠄀豆子
炭治郎の妹の鬼になった少女
列車の中で寝てしまった炭治郎に、拗ねてしまう姿が可愛かった
乗客を守るために、必死に戦う
善逸
出番少な目
夢の中での善逸が本当に酷い(笑)
無駄に原作の再現度が高かった
終盤は存在をすっかり忘れていた
伊之助
大活躍
炭治郎との共闘が熱かった
怪我した炭治郎をぶつくさ言いながら優しく横たえる姿に、不覚にもときめいた
無限列車
テレビシリーズのあらすじやダイジェストなど、全く入れずに最終回の続きからスタート
これには驚いた
観客全員が当然テレビシリーズを全話見ているという前提
その強気の姿勢は嫌いじゃない
下弦の壱である魘夢の血鬼術で、夢の中へ誘い込まれる炭治郎たち
死んだ家族に再会する炭治郎
後ろ髪を引かれる思いで、もう母や弟や妹は死んだのだと、現実を受け入れる炭治郎の強さが印象的だった
序盤は静かな展開だったが、バトルになると俄然盛り上がる
炭治郎と伊之助が協力して、魘夢に挑む姿が熱かった
善逸もちょっぴり活躍!!
列車と同化した魘夢
CGも駆使した派手な見せ場となっていた
上弦
かなりのカタルシスがあった魘夢との戦い
もうこのまま終わってくれ
そんな願いもむなしく、あの最強の敵が参上
鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)が従える鬼たち
その中でも最強を誇る十二鬼月
上弦の参、猗窩座(あかざ)である
アニメで上弦が描かれるのは、これが初
猗窩座の声を担当するのは石田彰
個人的にはちょっと意外なキャスティング
その強大さ
まがまがしさ
今まで登場した鬼とは別次元の強さである
炎柱の生き様
猗窩座と煉獄杏寿郎の一騎打ち
これが凄まじいバトル
確かにテレビでは無理だったかも知れない
瞬きするのも忘れていた
もはや至高の域に達している
上弦と柱の戦い
このバトルは「鬼滅の刃」という作品において、非常に重要な場面である
常人離れした柱の強さ
そして、それを上回る上弦の強大さ
鬼は怪我を瞬時に回復する
スタミナも無限だ
老いさらばえることもない
一方、人間は鬼の一撃一撃が致命傷になる
失った手足も戻ることはない
老いて、力も失われていく
人間が鬼と比べて、どれほど不利か
それがこの戦いで明確になる
「杏寿郎、鬼になれ」
猗窩座は呼びかける
しかし、煉獄杏寿郎が応じることはない
人間であることの矜持
永遠でないことの美しさ
杏寿郎は弱さを否定しない
力ある者は弱き者を守る責務がある
亡くなった母の教えが、今も杏寿郎の胸に宿っている
杏寿郎の想いは、炭治郎たちに受け継がれた
弱き者を鬼から守る
煉獄杏寿郎の生き様は、若き剣士たちが生きていく上での指針となった
まとめ
原作を読んでいるから、泣くわけがない
そう思っていたのに、ラストは号泣
煉獄杏寿郎の生き様に圧倒された
炎の呼吸も凄まじい迫力だった
もう見られないとは寂しい
原作のファンからすれば理想のアニメ化
これほどの出来栄えだと、鬼滅ブームはさらに過熱しそうだ
テレビシリーズでも映画でもいいので、この続きを是非
もちろんアニメーション制作はufotableで!!
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/369911
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