【興行成績】低予算なのに大ヒットした映画まとめ!!

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「アベンジャーズ エンドゲーム」、「アバター」、「タイタニック」、「スター・ウォーズ フォースの覚醒」
世界歴代映画興行収入のランキングには、そうそうたる作品が並んでいる
どれもが超大作だ

ところが映画の製作費と興行成績は、いつも比例するとは限らない
超大作なのに爆死した作品はいくつもある

「アベンジャーズ エンドゲーム」がワールドワイドで27億9000万ドルを突破し、ついに「アバター」を抜いて歴代1位となった まさに快挙であ...

だが逆に低予算なのに大ヒットしてしまった作品もある
映画会社にとっては理想といえるかも知れない
ここでは低予算なのに大金を稼いだ映画を、いくつか紹介する

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「ジョーカー」(2019年)


「バットマン」に登場するヴィランとして有名なジョーカーの誕生秘話を描いた本作
トッド・フィリップス監督の脚本を読んだスタジオの幹部は、「こんな暗い内容の映画を誰が見に来るんだ?」と思ったという
そのため1億ドルでも低予算といわれるスーパーヒーロー映画で、「ジョーカー」の製作費はたった5500万ドル
製作費を抑えるため、CGの使用も控えた

過激な内容、陰鬱なストーリー、ジョーカーのキャラクターの解釈
アメコミ映画初のヴェネチア国際映画祭での金獅子賞受賞など話題性は十分だったが、ヒットするかどうかは専門家の間でも意見が分かれた
そして公開された「ジョーカー」のオープニング成績は9350万ドルで初登場1位
10月公開作品としては歴代1位
R指定作品としては歴代4位の成績だった

「ジョーカー」は世界中で大ヒットし、最終的には世界で10億7400万ドルを稼いだ
これは歴代31位の成績であり、R指定作品として初めて10億ドルを超えた作品である
「ジョーカー」は低予算だったためアメコミ映画でもっとも収益性の高い映画となり、専門家は純利益を4億3,700万ドルと推定している

「パラノーマル・アクティビティ」(2007年)


世界中で話題となったホラー映画
元々この作品はオーレン・ペリ監督がビデオカメラで撮った自主映画
映画全編が監督の自宅で撮影され、撮影期間は7日間
製作費はたった15,000ドルだった

いくつかの映画祭で上映され話題を呼び、スティーヴン・スピルバーグが絶賛
本作のリメイク権を買い取った
そして、より高額な予算でペリ監督に撮り直してもらう予定だった
しかし、オリジナル版をテスト上映したところ、観客には好評だった
結局、撮り直すのはラストシーンだけということになった
ちなみに、そのラストシーン撮影のための追加費用は20万ドル
映画本編の製作費をはるかに上回った

こうして公開された「パラノーマル・アクティビティ」は徐々に話題を呼び、アメリカで1億800万ドル、世界全体では1億9300万ドルという大ヒットとなった
専門家はこの作品は7,800万ドルの純利益を上げたと推定した
その後もシリーズは続き、現在は7作目が製作中だという

「アメリカン・グラフィティ」(1973年)


ジョージ・ルーカスといえば、誰もが「スター・ウォーズ」を思い浮かべるだろう
だが、その数年前に青春映画の傑作を生み出していた
ルーカスはデビュー作の「THX 1138」が興行的に失敗し、次は自身の高校時代をテーマにした青春映画に着手していた
しかし、資金調達は難航した
結局、ユニバーサルが提示した予算は、たった750,000ドルだった
その後もユニバーサルは完成した作品が気に入らず、再編集するように言ってきたが、ルーカスは断固拒否した

そうして何とか公開にこぎつけた「アメリカン・グラフィティ」は大好評だった
興行成績は世界で1億1,500万ドルのヒット
ホームビデオなどを合わせると、推定2億ドルをはるかに超えるといわれている
また出演したリチャード・ドレイファス、ハリソン・フォード、ロン・ハワード、チャールズ・マーティン・スミスたちは、のちに大スターや売れっ子監督になった
「アメリカン・グラフィティ」はその年のアカデミー作品賞にもノミネートされたが、残念ながら「スティング」に敗れた

「ソウ」(2004年)


古いバスルームで目覚めた面識のない2人の男
「助かりたければ6時間以内に相手を殺せ」と何者かに強要されるが…………
「死霊館」や「アクアマン」のジェームズ・ワンの監督デビュー作
オーストラリアの映画学校を卒業したばかりのジェームズ・ワンは、この作品を撮るために渡米した
予算はわずか120万ドル
ワンはたった18日間で、この作品の撮影を終えた

映画「ソウ」は強力な口コミで観客を増やし、最終的に世界で1億ドルを突破した
その後、シリーズ化され8作で合計9億7,630万ドルをもたらした

「JUNO ジュノ」(2007年)


16歳の女子高生ジュノは同級生のポーリーと関係を持ち、予定外の妊娠をしてしまう
赤ちゃんにとって、どうするのがいいのか?
ジュノは様々な選択肢に思い悩むが…………
このコメディは批評家から、絶賛を持って迎えられた
第80回アカデミー賞で作品賞、監督賞、主演女優賞にノミネートされ、脚本賞を受賞

「JUNO ジュノ」の製作費はわずか750万ドル
それがアメリカで1億4340万ドル、世界で2億3140万ドルという大ヒットとなった
女性向けの低予算のこぢんまりとした作品
そんな映画が成功したことは、映画業界にとっても明るい話題となった


「スプリット」(2016年)


あの「シックス・センス」「サイン」のM・ナイト・シャマラン監督作品
主演は「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」など出演作多数のジェームズ・マカヴォイ
それだけでかなりの話題作だが、何と製作費はわずか900万ドル

ジェームズ・マカヴォイが多重人格の男を演じるスリラー
この低予算の映画はアメリカで3週連続の1位を達成
最終的にアメリカで1億3830万ドル、世界では2億7850万ドルの売上だった
作品も批評家から絶賛された
だが、それ以上に低予算でこれだけの成功を収めたことが、業界に大きなインパクトを与えた
改めてM・ナイト・シャマランが、観客を呼び込むことが出来る監督だと証明された

「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」(1999年)


伝説の魔女”ブレア・ウィッチ”のドキュメンタリーを撮ろうと森に入った3人の大学生が行方不明になった
それから1年後、彼らが撮影したビデオが森で発見されたのだが…………
というドキュメンタリー風のちゃんと脚本のあるホラー
だが、映画を見た人の多くが、実際に起こったことなのだと信じた
いわゆるモキュメンタリーである
作ったのは実際に映画学校の学生
公開前にネットを使い、事件の断片を小出しにして宣伝していった
ドキュメンタリーなのかフィクションなのかで、論争が巻き起こった
役名は俳優本人たちの名前をそのまま使ったため、女優の母親は映画を真に受けた近所の人々から、お悔やみを言われたという
俳優たちは”ブレア・ウィッチ”の伝説を本当のことだと信じていたが、映画完成後に全て作り話だと教えられた

撮影はたった8日間で行われた
製作費はわずか60,000ドル
それがアメリカで1億4,050万ドル、世界で2億4,680万ドルという大ヒットとなった
これは製作費の4,000倍以上である
「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」はネットによる口コミでヒットした最初の映画だといわれている
この作品のヒットを受け、のちに多くの亜流作品が生まれた

「フル・モンティ」(1997年)


失業中の男たち6人が男性ストリップに挑む
このユーモラスな英国のドラマは高く評価された
様々な賞を受賞し、アカデミー賞でも作品賞と監督賞と脚本賞にノミネートされ、最優秀音楽賞に輝いた

この作品はアメリカでは最初は6館でしか上映されなかった
それから4週間後、劇場は387に拡大した
製作費はたった350万ドル
アメリカでの興行収入は4,590万ドル、世界では2億5790万ドルという大ヒットを記録した

「ロッキー」(1976年)


シルベスター・スタローンの大人気シリーズ「ロッキー」
その記念すべき第1作目の製作費は、わずか100万ドルだった

オーディションに落ち続ける無名の俳優だったシルベスター・スタローンは、世界ヘビー級タイトルマッチ「モハメド・アリ対チャック・ウェプナー」戦のテレビ放送を見て感動し、3日で脚本を書き上げた
プロデューサーのロバート・チャートフとアーウィン・ウィンクラーはその脚本を気に入り、35万ドルで買い取ろうとした
スタローンは飼っている犬を売らなければならないほど金に困窮していたが、自分が主役という条件でなければ脚本を売らなかった
アーウィン・ウィンクラーたちは脚本料を払わないことで、その条件に同意した

プロデューサーたちはユナイテッド・アーティスツにその脚本を持ち込んだ
スタジオは興味を示しロバート・レッドフォード、バート・レイノルズ、ライアン・オニールらを主役の候補に挙げた
「シルベスター・スタローンが主役であることが条件だ」とアーウィン・ウィンクラーたちは譲らなかった
するとユナイテッド・アーティスツは製作費を100万ドルまで引き下げた
足りない部分を補うため、アーウィン・ウィンクラーたちは家を抵当に入れなければならなかった

こうして完成した「ロッキー」は世界で2億2500万ドルを稼いだ
これは1976年の最高の売上である
作品は絶賛され、アカデミー作品賞にも輝いた
無名だったシルベスター・スタローンはロッキー同様に、一夜にして大スターとなった

「ゲット・アウト」(2017年)


初めて白人の彼女の家を訪問した黒人青年が遭遇する恐怖…………
コメディ俳優のジョーダン・ピールが初監督作品にホラーを選択したことは、周囲に驚きを与えた
製作費はわずか450万ドル
そんな作品が世界で2億5,500万ドルという大ヒットを記録した
純利益は1億2,400万ドルで、2017年の10番目に収益性の高い映画となった

「人種差別など様々な示唆に富んだホラー」だと批評家も本作を絶賛
ホラー映画にも関わらずアカデミー賞の作品賞、監督賞、主演男優賞にノミネートされ、見事に脚本賞を受賞した

当たり前の話だが、世の中にはヒットする映画とヒットしない映画がある 期待されていたのに爆死した映画など、無数にあるのだ 別に珍しい話では...
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