Netflix「ペーパー・ハウス・コリア:統一通貨を奪え」ネタバレ感想 超名作の韓国版リメイク!!

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スペインの人気ドラマ「ペーパー・ハウス」を韓国でリメイク
”教授”と呼ばれる男が率いる8人の強盗団が、造幣局を占拠して…………

天才的な犯罪計画と、スリリングなシーンの連続で飽きさせない
かなりよく出来たリメイク

オリジナルは超傑作
それをリメイクするということで、不安もあった
しかし、おおむね出来の良い作品となっている
完璧な犯罪計画に生じるほころび
個性的なキャラクターたち
警察との凄まじい攻防
あっと驚くどんでん返し
質の高いエンターテイメントとなっている
統一を目前とした未来の朝鮮半島を舞台にしていることも興味深い
ただしスペイン版と変更されている部分もあるので、オリジナルの「ペーパー・ハウス」のファンは不満に感じるかも知れない
オリジナルを見たことがないという人は、十分に楽しめるだろう

予告編

『ペーパー・ハウス・コリア: 統一通貨を奪え』オフィシャル予告編 – Netflix

作品情報
作品名「ペーパー・ハウス・コリア:統一通貨を奪え」(原題Money Heist: Korea – Joint Economic Area9
監督:キム・ホンソン
キャスト:ユ・ジテ、パク・ヘス、チョン・ジョンソ、イ・ウォンジョン、パク・ミョンフン、キム・ユンジン
全6話
製作国:韓国(2022年)

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ざっくりあらすじ

朝鮮半島の再統一が目前と迫った時、8人の強盗団が造幣局に立てこもる。指揮しているのは”教授”と呼ばれる男だった…………

感想(ここからネタバレ)

オリジナルのファンは賛否両論になるかも…………

「ペーパー・ハウス」

「ペーパー・ハウス」は2017年から2021年まで放送されたスペインのドラマ
スペインのの造幣局に立てこもった8人の強盗団を描く
批評家から高い評価を受けており、世界的に大ヒットした

占拠

2025年、韓国と北朝鮮は朝鮮半島の統一を目指し、共同経済地域(JEA)を設立し統一通貨を発行した
通行証があれば、人々は自由に両国を行き来できるようになった

トーキョーは成功を夢見て、北朝鮮からソウルに出てきた
だが、現実は過酷だった
ブローカーに斡旋された家も職場も偽物
お金がなく、水商売で働いた
そして、弱者を食い物にする悪党を殺し逃亡した

そんな時、トーキョーは”教授”と呼ばれる男と出会った
教授はトーキョーをある計画に誘った
それはJEAの造幣局を襲い、統一通貨4兆ウォンを強奪するという前代未聞の犯罪だった

トーキョー、ベルリン、リオ、デンバー、モスクワ、ヘルシンキ、オスロ、ナイロビ
教授によって集められた様々な特技を持った凄腕の8人
彼らは5ヶ月間、教授からみっちりレクチャーを受けた
そして、ついに計画実行の日が訪れたが…………

作品解説

シリーズは全12話を予定しており、残りの6話の配信日は未定
一部のメディアでは2022年の後半だと伝えている

ユ・ジテ

4兆ウォン強奪計画の首謀者”教授”を演じる
天才的な策略家
慎重で用心深く用意周到
1人の死者も出さない完璧な計画を目指している
だが、計画に思わぬほころびが生じ…………

「オールド・ボーイ」の悪役などで知られるユ・ジテ
Netflix映画では「サバハ」に出演

とっつきにくい作品である かなり見る人を選ぶだろう 前半、登場人物や情報量が多すぎて、ストーリーがさっぱり理解できなかった かなり気合...

チョン・ジョンソ

北朝鮮からソウルへ出てきた女性”トーキョー”を演じる
元軍人
過酷な現実に絶望していた時に、教授と出会った
世界を変えるという教授の思想に心酔している
そのため何としてでも計画を成功させようとするが…………

「バーニング 劇場版」で有名になったチョン・ジョンソ
Netflix映画「ザ・コール」のヨンスク役が強烈
映画史に残る悪役ぶりだった

Netflixオリジナルの韓国映画 久しぶりに実家に帰ってきたソヨンは、1本の電話を受け取る ソヨンはその相手ヨンスクが、20年前から電...

パク・ヘス

強盗団の1人”ベルリン”を演じる
かつて北朝鮮の強制収容所から脱出した
警察からも人質からも死者を出してはならないという教授の計画
けれどベルリンは恐怖で人質を支配し、反抗した者は処刑しようとする
それがトーキョーとの対立を引き起こし…………

韓国のNetflix作品といえば、この人
「イカゲーム」で世界的に有名になった
Netflix映画「狩りの時間」や「夜叉 -容赦なき工作戦-」にも出演

こいつは凄い!! 凄まじい緊張感 激しい銃撃戦 後半は下手なホラー映画より怖かった Netflixオリジナル映画 韓国では4月10...
Netflixオリジナルの韓国映画 堅物検事のハン・ジフンは容赦ないスパイの攻防に巻き込まれていき………… アクションの見せ場満載の...

キャラクター

天才的なハッカーで金持ちのボンボンのリオ
腕っぷしが強いがお人好しのデンバー
デンバーの父親で元受刑者のモスクワ
詐欺師で金への執着が強いナイロビ

強盗団のメンバーはそれぞれ個性的
それは人質たちも同様
特にパク・ミョンフン演じる造幣局の局長ヨンミン
こいつがクズ中のクズ
見ていて本当にイライラした
恐らく全ての視聴者のヘイトを集めただろう
韓国ドラマはこういうキャラクターが本当に上手い

計画

「ペーパー・ハウス」の最大の見どころといえば、教授による天才的な犯罪計画
つねに警察や視聴者の上を行く
ドラマの通りにやれば、本当に完全犯罪が成し遂げられるのではないかと錯覚するほどだ

警察の交渉チームのリーダー、ソン・ウジンとの攻防も熱い

追い詰められたと思ったら、つねにそれを上回る教授の発想
特に第6話の絶体絶命からの大逆転には身震いした
本作は最高のスリルと爽快感を味わわせてくれる

リメイクの意義

本作はよく出来たリメイクである
だが、同時に問題も感じた
面白いのはオリジナルが超名作なので当たり前
そもそもあれほど知名度も人気も高い「ペーパー・ハウス」をリメイクする意味はあったのか?

本作では南北統一というテーマを、物語に加えている
そのことがオリジナリティを醸し出している
また設定も細部が異なっている
もっとも気になったのが、本作の語り部であるトーキョーのキャラクター
オリジナルのトーキョーは自由奔放で後先考えずに動く衝動的な性格だった
けれど、本作のトーキョーは慎重で生真面目な性格
全くの別人となっている
確かに日本やアジアの人々には、このトーキョーの方が感情移入しやすいかも知れない
だが、残念に感じたのも事実
こちらは賛否が分かれるだろう

とはいえ「ペーパー・ハウス」をリメイクした意義は大いにあると感じている
オリジナルの「ペーパー・ハウス」はシーズン1からシーズン3まであり全48話
面白いが正直長い
最初から見るとなれば大変である
その点、この「ペーパー・ハウス・コリア:統一通貨を奪え」は、とりあえず6話まで見ればOK
今からでも十分に追いつくことが出来て、質も悪くない
ちょっと消極的だが、今から「ペーパー・ハウス」を楽しみたいという人には、悪くない選択だ
逆に言うとオリジナルを見ている人は、無理して見ることもないだろう
見るのならば、ある程度は別物と割り切ることが必要だ

まとめ

名作のリメイク
良く出来ていると感じる
これが初めての「ペーパー・ハウス」という人は、十分に楽しめるだろう
ただ熱烈なファンから見ると、色々と不満も出てきそうだ

Money Heist: Korea - Joint Economic Area (2022) on IMDb

Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/tv/money_heist_korea_joint_economic_area/s01

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