Netflix「レプタイル -蜥蜴-」ネタバレ解説 誰が彼女を殺したのか!?

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Netflix映画「レプタイル -蜥蜴-」が配信された

サマーという名の女性が刺殺体で発見された
ベテラン刑事のトムは事件の真相を解明しようとするが、次々と意外な事実が浮上してきて…………

ベニチオ・デル・トロがベテラン刑事のトムを好演
重厚で見ごたえのあるミステリーとなっている
しかし、かなりストーリーが複雑だったのも事実
映画を一回見ただけでは、詳細が分からなかった人も多いのではないか?

事件の真相を海外サイトなどを参考にして解説してみた
もちろん全てが正しいかどうかは分からない
あくまで一つの解釈だと考えて欲しい

なお映画のネタバレ全開なのでご注意を!!

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「レプタイル -蜥蜴-」

サマーという名の女性の惨殺死体が見つかった
彼女は不動産業者で、発見されたのは彼女が扱っている売り家の一つだった
そしてサマーの死体を見つけたのは、彼女の恋人のウィルだった

ベテラン刑事のトムは現場に駆け付けた
サマーは30ヵ所以上、刃物で刺されていた
トムはウィルに話を聞いたが、捜査に協力的で怪しいところはないように見えた

調べていくうちに、サマーの元夫のサムが容疑者として挙がった
サムは薬物所持で、今までに何度も逮捕されている
捜査にのめり込んでいくトム
しかし、次々と意外な事実が浮上してきて…………

サム

本作の主な容疑者は3人
その1人がサマーの元夫のサムである(実際はまだ離婚していない)
サマーの遺体からは精液が採取され、そのDNAがサムと一致した
彼女とサムの関係は切れていなかったのだ

サムには女性の髪の毛を切り取って保管するという不気味な習慣があった
サマーの遺体から彼女のものではない数本の女性の髪が発見されたのは、そのせいである
サムは足を引きずっており、事件の起きた家の隣人の目撃証言とも一致
状況証拠は完全にサムがクロだと示し、警察もそう判断した

警察はサムの家を包囲し、トムと相棒のダンは逮捕状を手に玄関へ行った
しかし、トムが目を離した隙に、サムはダンの拳銃を奪い、逃走を図った
銃を撃ってきたサムに、トムは撃ち返した
その結果、サムは死亡
警察はサマーの事件は解決したとみなし、上司のアレンはトムに勲章を授与すると伝えた

しかし、トムはどこか腑に落ちなかった
サムの死後、彼の家から大量のヘロインやコカインが押収された
だから、サムは逃げたのではないか?
サマーを殺した犯人は別にいるのでは?

イーライ

2人目の容疑者の名はイーライ
サマーが殺されてから間もない頃、イーライはウィルの家を訪れ脅迫した

イーライはウィルと深い因縁があった
何年も前、イーライとその一家は、住んでいた土地をウィルの父親に奪われた
その結果、イーライの父親は自殺
母親も失意のまま亡くなった
2人の死はウィルの家族のせいだと、イーライは恨んでいた

殺人当日、イーライも事件のあった家の近くにいたことが判明
本人は警察無線を傍受して駆けつけたのだと、トムに語った
イーライはウィルたちを恨んでいる
だからサマーを殺したのではないか?

事件からしばらく経ったある深夜、ウィルの会社に泥棒が入り、トムたちは駆けつけた
しかし、ウィルは何も盗まれていないと言う
トムが家に帰ると、妻のジュディがイーライに銃を突き付けていた
この男が家に侵入してきたのだという
イーライは警察に連行されたが、トムにUSBメモリーを残していった
それにはウィルの会社の秘密のデータが入っていた
ウィルの会社に忍び込んだのはイーライだったのだ

釈放後、イーライが家にいるとウィルがやってきた
盗んだものを返せという
そして、イーライはウィルともう1人の人物(ウォーリー)に、おそらく殺された

ウィル

トムが目にしたUSBメモリーの中身は、驚くべきものだった
それはウィルと母親の不正の証拠だった

家宅捜索により麻薬が発見されると、その家は民有財産の没収として、警察に押収される
その後、ホワイト・フィッシュ社という謎の会社が、これらの家を安価で買い取った
そして、そのホワイト・フィッシュ社の共同所有者は、ウィルとトムの親友で同僚のウォーリーだった

ウォーリーが目を付けた家にドラッグを仕込み、その家は没収されて、ホワイト・フィッシュ社が安く買う
それをウィルが高値で売ることで、莫大な金が手に入る

仲介役はサマーだった
だが、あくまで形式的なもので、彼女に歩合給は入らない
サマーは何も知らなかったのだ

トム

ジュディの叔父であり上司のアレン
親友で麻薬捜査官のウォーリー
彼らはウィルとグルだった

トムの相棒のダンも怪しい
サムの家でダンは拳銃を奪われた
そのせいで銃撃戦になり、トムはサムを射殺した
黒幕たちはサムにはサマー事件の犯人として、死んでもらうのが一番都合がいい
邪魔なトムも死んでくれれば、一石二鳥だ

警察がこの犯罪に加担していた
そのことを知り、トムは絶望感を味わう

かつてトムは都会で刑事をやっていた
だが、トムの相棒や同僚が不正を働いていた
トムはそのことを知っていて、何も言わなかった
仲間の犯罪を見逃していたのだ
それをトムは強く悔いていた

ウォーリーは親友だし、アレンはジュディの叔父で家族だ
それでもトムは今度こそは、刑事として正しいことをすると決意した

誰が彼女を殺したのか?

それでは結局、誰がサマーを殺したのか?

その犯人はウィルである

サマーはウィルとその母親が行っている不正に気付いた
地元の警察もウィルと手を組んでいる
そのためサマーはFBIに告発しようとした
それに気付いたウィルは、その日の午後、売り家の一つでサマーを刺殺
30ヵ所以上刺すというむごい殺し方の理由には、サマーがサムと浮気をしていた憎しみもあったのだろう
そうしてその場を立ち去り、数時間後にサマーからメール(殺した後、サマーの携帯から自分で送った)を受け取ったと言って、仕事仲間を連れて、その家に戻ってきた
そこでサマーが殺されているのを、初めて目撃した風に装ったのである

逮捕の心配はなかった
警察は自分の仲間だ
それに犯人にはおあつらえ向きのサムもいる
ウィルにとってその計画は、完璧なはずだった

タイトルの意味

この映画の「レプタイル(爬虫類)」というタイトルの意味は何なのか?
アレンやウォーリー
彼らはトムの親しい友人で、時に暖かく時に優しかった
それも間違いなく彼らの一面だろう
しかし、彼らは自分たちの欲望や保身のためには、簡単に冷血にもなれた
まるで蛇が脱皮するかのように

グラント・シンガー監督は「ヒート」や「カジノ」のようなシンプルなタイトルが大好きだという
そのため「レプタイル(爬虫類)」というタイトルを思いついた時、これだと思ったそうだ

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