Netflix映画「ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜」ネタバレ感想 会社よりゾンビの方がマシ!!

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Netflixオリジナルの日本映画
ある日、街にゾンビが溢れ、ブラック企業に勤めるアキラはもう会社に行かなくて済むと喜ぶが…………

恐怖と笑いのバランスが絶妙
日本映画とは思えないスケールのエンターテイメント

街にゾンビが発生して、会社に行かなくて済むと喜ぶ主人公のポジティブさが面白い
軽いコメディタッチの作品のわりには、スケールが壮大
歌舞伎町にゾンビが溢れかえっているシーンなど、衝撃的だった
ゾンビも怖いが、一番恐ろしいのは北村一輝演じるパワハラ上司
サラリーマンの悲哀も描かれる
ゾンビ映画としても、かなりよく出来ている
クライマックスの盛り上がりも良かった
劇場公開しないのがもったいないほど、めちゃくちゃ面白い作品
ゾンビ映画が好きなら、見ないという選択肢はないだろう

予告編

「ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜」ティザー予告編 – Netflix

作品情報
作品名「ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜」
監督:石田雄介
キャスト:赤楚衛二、白石麻衣、柳俊太郎、市川由衣、川崎麻世、早見あかり、北村一輝
上映時間:129分
制作国:日本(2023年)

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ざっくりあらすじ

ブラック企業に勤める天道輝(アキラ)は、過酷な労働で毎日を死んだように生きていた。ある日、目覚めると街にはゾンビが溢れていた。アキラはもう会社に行かなくて済むと喜ぶが…………

感想(ここからネタバレ)

日本でこれほどのゾンビ映画が作られるとは、本当に素晴らしい…………

パンデミック

CM制作会社に新入社員として入社した天道輝(アキラ)は張り切っていた
しかし、そこは過酷な労働を強いるブラック企業だった
パワハラ上司である小杉に膨大な仕事を押し付けられ、連日徹夜の毎日
アキラは次第に衰弱し、気力を失っていった

ある朝、目覚めると街にゾンビが溢れかえっていた

「もう、今日から会社に行かなくてもいいんじゃね!?」

アキラは喜びを爆発させた

その日からは毎日が充実した日々だった
アキラは次第に持ち前のポジティブさを取り戻していった
しかし、外は危険と隣り合わせの場所だった
いつ自分もゾンビになるか分からない

どうせ、いつかゾンビになるなら、それまでに自分のやりたいことをやろう
アキラは「ゾンビになるまでにしたい100のこと」というリストを作成し、ひとつずつ実現していくが…………

作品解説

原作は『今際の国のアリス』の麻生羽呂(原作)、高田康太郎(作画)によるコミック
現在はアニメも放送中の人気作である

監督はテレビドラマ「アフロ田中」の石田雄介

天道輝(アキラ)

ブラック企業に勤めるサラリーマン
かつてはアメフトで活躍し、明るく前向きな性格だったが、今ではすっかり気力を失っている
ゾンビが大量発生したことで会社から解放され、次第にポジティブさを取り戻していく

演じるのは「チェリまほ THE MOVIE 30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」の赤楚衛二
次第に自分らしさを取り戻していくアキラを好演

三日月閑(シズカ)

アキラが街で出会った女性
自分が生き残ることを第一に考え、慣れ合うのを嫌う
しかし、次第にお人よしのアキラに感化されていく
日本酒に目がない

演じるのは「嘘喰い」の白石麻衣

竜崎憲一朗(ケンチョ)

アキラの親友で、アメフトのチームメイトだった
だが、最後に会った時、喧嘩別れしてしまう
再会した後は、アキラを全面的に信頼し支える良き友人となっていく

演じるのは「生きててよかった」の栁俊太郎
Netflix映画では「桜のような僕の恋人」に出演

Netflixオリジナル映画 カメラマンを目指す晴人は美容師の美咲と相思相愛になるが、2人を思いがけない運命が待ち構えていて………… ...

ゾンビ映画

ゾンビ映画なのに、どこかコミカルでとぼけた感じ
本作を見て思い出させるのは「ゾンビランド」

こちらの主人公は“生き残るための32のルール”を作っていた

世の中にゾンビものは溢れている
Netflix作品にも「アーミー・オブ・ザ・デッド」「#生きている」「今、私たちの学校は…」など数多い
日本映画だと「アイアムアヒーロー」という良作がある

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しかし、この作品はゾンビが溢れた世界を、主人公が前向きに考えることで差別化できている
そして、その発想はゾンビ映画の本質をよく捉えてもいる
実はゾンビはホラーの怪物としては、それほど怖くない
噛みつかれることさえ気を付けていれば、知能も低いし、隔離することもたやすい
お店でお金を払う必要もないので、物資も豊富
嫌な会社や面倒なしがらみもない
ゾンビものはある意味、ユートピアのような一面も持っている

また本作はゾンビもののお約束を、きちんと押さえている
この手の作品ではショッピングモールなどに立てこもるが、本作で立てこもるのは何とドンキ
ドンキホーテが全面協力しているのか知らないが、思わず笑ってしまった

この「ゾン100」は日本映画としては、かなり予算がかけられているようだ
浅草や歌舞伎町にゾンビが溢れかえっているシーンは、どうやって撮ったのか見当もつかなかった
クライマックスの水族館のシーンも凄かった
さすが天下のNetflix!!
劇場で公開しないのが本当にもったいない
世界のどこに出しても恥ずかしくないゾンビ映画になっている

ブラック企業

毎日会社に行くよりも、街にゾンビが溢れかえっている方がマシ
本作はサラリーマンの胸に強く刺さる作品になっている

そしてパワハラ上司を演じる北村一輝の怪演が凄い

こんな嫌な悪役、海外作品でもそうは見ない
ゾンビよりこいつの方が、よっぽどムカついた
早くゾンビに襲われてくれと、祈りながら見ていたほどだ(そして、こういう奴に限って、めちゃくちゃしぶとい)

リスト

主人公が作った「ゾンビになるまでにしたい100のこと」というリスト
ほとんどが「部屋の大掃除をする」とか「髪を染めてみる」などというささいなことだが、それをひとつずつ実現していく主人公

明日はどうなるか分からない
実はそれは誰にとっても同じこと
だが、いつでも出来ると、ほとんどのことを先延ばしにしている
明確な目標を持ち、次々とリストをこなしていく主人公を見ていると、何故だか前向きな気持ちになれた

まとめ

めちゃくちゃ面白いゾンビ映画
日本映画もやるじゃないかと、心から思わされた
劇場で公開しないのが本当に残念
最後は爽快な気分になれるレアなゾンビ映画だ

Zom 100: Bucket List of the Dead (2023) on IMDb

Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/zom_100_bucket_list_of_the_dead
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/390419

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