「機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争」ばアメリカでは、1999年3月にVHSボックスセットでリリースされた

日本では1989年の3月から、全6巻のOVAとして発売された
「機動戦士ガンダム」シリーズ、初のOVA作品
富野由悠季監督以外が手掛けた初の正史を舞台にしたガンダムでもある
監督は高山文彦
一年戦争末期、連邦とジオンの戦争は激化の一途を辿っていた
中立の立場を貫くスペースコロニー・サイド6に住む小学生のアルは、被弾したザク改が森に墜落していくのを目撃する
アルは現場に駆け付けザクを撮影していたが、そのパイロットでジオン兵のバーニィと出会い…………
非戦闘員の少年を主人公にした「機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争」
果たして海外ではどういう評価をされているのか?
「機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争」
宇宙世紀0079年12月、ジオン軍のサイクロプス隊は連邦軍の新型モビルスーツ「NT-1アレックス」を奪取するため、北極基地を襲撃。
しかし作戦は失敗し、目標物は宇宙へ飛び立ってしまう
連邦にもジオンにも与しない中立コロニーであるサイド6に住む小学生のアルは、退屈な日々を過ごしていた
ある日、サイド6にジオンのモビルスーツが襲撃してくる
いきなり始まった戦闘に驚くアルたち
その時、一機のザクが被弾して、森に墜落していった
友達が止めるのも聞かずに、現場に向かうアル
そこには擱座したザクが横たわっていた
夢中でアルはザクを撮影した
気付くと1人のジオン兵士が、アルに銃を向けていた
それがアルとバーニィの出会いだった…………
アルを演じるのは浪川大輔
バーニィは辻谷耕史
クリスは林原めぐみ
構成は結城恭介
脚本は山賀博之
デザインワークスは出渕裕
キャラクターデザインは美樹本晴彦
監督は髙山文彦
アニメーション制作はサンライズ
海外の評価
アメリカでは「Mobile Suit Gundam 0080: War in the Pocket」のタイトルでリリースされた
現時点でのIMDbのスコアは8.0/10
メディアの評価
Hogan Reviews
『ポケットの中の戦争』は戦争は楽しいゲームではないという非常にシンプルな物語です
戦争が格好いいと思っている子供のアルの目を通して、戦争の厳しい現実が明らかになるさまが、非常に上手く描かれています
お互いに惹かれ合うバーニーとクリスはどちらも好感が持てる人物であり、2人の悲劇は胸に迫ります
モビルスーツの戦闘も見どころ満載
アニメーションは最高レベルで、モビルスーツは細部まで描かれています
この作品はバーニーの悲劇的な物語を、純真な子供の目を通して語ります
壮大な一年戦争の中では、本当に小さな出来事ですが、とても心に残ります
4/5
Vocal
アニメーションは素晴らしく、アクションも分かりやすい
音楽も本当に見事です
ストーリーはなかなか良いです
今まで見た中で最高というわけではありませんが、6話でよくまとめられています
戦争を子供の視点から描くというアイデアは興味深く、驚くほど上手く機能しています
ただし、軍事侵攻中に子供たちが授業を受けているなど、リアリティがないところもありました
結論として『ポケットの中の戦争』は6話のミニシリーズとしては、とても素晴らしい作品です
The Anime Review
過去25年間、ガンダムは日本で多くの視聴者を楽しませてきました
最近は西洋でもガンダムウイングで、注目を集めています
この『ポケットの中の戦争』はガンダムのサイドストーリーとして、魅力的な物語です
まず惹かれたのはキャラクターデザインでした
美樹本晴彦によって生み出されたキャラクターは素晴らしく、多くの点でマクロス以上に彼の絵に忠実です
この作品が成功しているのは、アクションとドラマのバランスです
アクションが少なくて退屈したり、逆にドラマが薄っぺらくて物足りないと感じることはありません
また連邦軍とジオン軍を公平に描いているのも好感がもてます
6話で見られる『ポケットの中の戦争』は、初めてガンダムに触れる人にとっては良い出発点になると思います
評価:A-
Forbes
『ポケットの中の戦争』は胸が張り裂ける傑作です
まさか、この作品がアメリカでBlu-ray化されるとは思っていませんでした
この作品はニュータイプの側面をほとんど排除し、モビルスーツの戦闘や一年戦争を、より現実的に描いています
美樹本晴彦によるキャラクターデザインや、出渕裕によるモビルスーツのデザインも素晴らしい
この作品は世界中のファンに長く愛されている名作です
数年前のDVDリリースを見逃した人は、このBlu-rayを絶対に手に入れるべきです
ただし、最後まで見ると涙が止まらなくなるのは必至なので注意してください
視聴者のレビュー
「この作品の際立っているのは、戦争の両側に善人と悪人がいることを示していることです。ジオンが第2のナチスのように描かれていたオリジナル版よりも、より人間的に見えます。アニメ嫌いの友人たちに勧めたら、皆がこの作品を気に入っていました。ガンダムファンなら今すぐ見るべきです」
「最初のエピソードから、深く引き込まれました。これを見るのにガンダムファンである必要はありません。時代を何光年も先取りした作品です」
「『ポケットの中の戦争』は良い戦争ものを作るために、超一流のエースパイロットや大規模な艦隊戦は、必ずしも必要ではないことを証明しています。この短い6話のOVAは政治や哲学より、登場人物の感情的なドラマに重点を置いています。バーニーとクリスティーナの悲劇的なロマンスは、胸が張り裂けそうでした」
「もう一つの素晴らしい宇宙世紀シリーズ」
「わずか6話ですが、ガンダム0080はよくできたシリーズです。モビルスーツのデザインは極めて優れており、アニメーションは時代遅れに見えるかも知れませんが、キャラクターの感情がリアルに表現されています。ガンダムが初めてなら、これは最初に見るのにピッタリの作品です」
「この作品の悲劇に涙を流しながらも、プラモデルを買ってしまう自分がいる」
「私はこのOVAシリーズが大好きです。クールなメカデザイン、良質なストーリー、そして魅力的なキャラクターが揃っています。リアルなSFシリーズが好きな人に、この作品をお勧めします」
「『ポケットの中の戦争』はモビルスーツが単なる見た目の格好いいロボットではなく、本質的には死をもたらす機械であることを示します。戦争が民間人や若者にどのような影響を与えるかを描いた、本当に素晴らしい作品です」
「私はこのOVAシリーズを本当に楽しんだので、ガンダム0079を見たのなら、Ζガンダムの前に見ることをお勧めします」
「本当に衝撃的で、胸を打たれました」
「この作品について語りたいことはたくさんあるが、特に編集は全てのアニメの中でもっとも優れている」
「『ポケットの中の戦争』にはアクションが少ないと思っている人は、心配しないでください。確かにアクション満載というわけではありませんが、どのシーンも非常によくアニメーション化されています。また機動警察パトレイバーの出渕裕がアップデートしたモビルスーツは、とても洗練されていてクールです」
「ガンダムに興味がある人には見逃せない素晴らしいミニシリーズです」
「おそらく最高の反戦アニメであり、全てのガンダムシリーズの中で最高傑作。大きな世界における小さな物語で、結末はほろ苦くも陰鬱」
「私はガンダムにそれほど思い入れはなかったが、この作品は良かった。素晴らしいアニメーション、記憶に残る印象的なキャラクターたち、見事なアクション。そして、戦争が兵士から子供まで、全ての人にどのような影響を及ぼすのかを、適切に描いている」
「これは実際に私をかなり驚かせました。主人公がガンダムのパイロットではないという点でも異色です。そして、モビルスーツの戦いがいくら格好よく見えても、戦争は地獄であるという真実を巧みに描いています」
「ガンダムOVAシリーズの最高傑作の1つ」
「これはガンダムの根底にある永遠の二分法、つまりおもちゃを買わせるためのクールなモビルスーツの戦闘と、戦争は愚かであるという断固たる反戦メッセージ、その二つをもっとも象徴した作品です」
「この作品は敵側であるジオン軍の視点から描かれています。日本側の視点から描いたクリント・イーストウッドの『硫黄島からの手紙』のようなもので、戦争が一方的なものではないことを示しています。このシリーズの魅力となっているのは、アルとバーニーの関係です。まるで兄弟のようで、どちらにも共感できます。バーニーを見ていると、兵士も人間であり、それぞれの人生があるのだと思い知らされます」
「パーフェクト。本当にお勧め」
「私のルームメイトはガンダムに夢中で、いつも私を捕まえてはガンダムやそのプラモデルについて熱く語ってきます。正直、辟易していて、ガンダムには興味がないと何度も言ってきました。しかし、本当のことを言うと、『ポケットの中の戦争』にはすごく感動しました。もちろんルームメイトには内緒です」
「これは私が今まで見た中で最高のOVAシリーズの1つかも知れません。とても素晴らしく、同時に悲痛な作品です。視覚的にも美しく、脚本も良くて、テーマソングも素晴らしかったです」
「80年代の超クールなOVA。よくある『戦争は地獄』というストーリーを、違った視点で描いています」
「この作品はシリーズのファンと新参者、両方にお勧めできます。巨大ロボットの戦いよりも、登場人物同士の関係性を重視していて、他のガンダム作品よりも優れています。私は今でもあの結末が忘れられません」
「私はモビルスーツが格好良く戦う姿が大好きで、プラモデルを集めています。でも同時に『戦争は良くない』というのは分かってると、自分に言い訳してきました。『ポケットの中の戦争』はそんな浅はかな自分を打ち砕きました。結局、私はアルと同じです」
「冨野監督以外のガンダムでは最高傑作!!」
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コメント
>軍事侵攻中に子供たちが授業を受けているなど、リアリティがないところもありました
ウクライナで実証されたけど、むしろこういう軍事侵攻の最中という究極の非常時でこそ、民間人は平時と同様に振る舞わなければ社会が崩壊してしまうってのがあるみたいね
まあポケ戦の学校描写は流石に呑気しすぎな気はするけど
>日本側の視点から描いたクリント・イーストウッドの『硫黄島からの手紙』のようなもので、
残念ながら硫黄島からの手紙は日本人の心情を全く理解していなかったがな
要するに「ほらね、両方の視点から描きましたよ」というエクスキューズ
その17年も前に作られたポケ戦の哲学のほうが遥かに勝ってるわ
アルってさあ・・・子供ゆえの純粋さと残酷さとか無知と無邪気さとかじゃなくて
連邦兵の注意をそらすために泣き真似して
「お前らが戦争するからお父さんが死んじゃったんだーお父さんを返せー」
とかさあ・・・ちゃんと大人の痛いとこをえぐる頭脳を持った嫌なクソガキじゃん