【海外の反応】「風の谷のナウシカ」の評価は！？

「風の谷のナウシカ」はアメリカでは、「風の戦士たち（Warriors of the Wind）」というタイトルで25分近くカットされたバージョンが、1985年6月14日に劇場公開された
アメリカではその後、2005年2月22日にようやくノーカット版のDVDがリリースされた

日本での公開は1984年3月11日

宮崎駿監督の長編アニメーション映画第2作
アニメ雑誌「アニメージュ」誌上で連載されていた宮崎の同名コミックを、自ら映画化した
腐海と呼ばれる毒の森とそこに棲む蟲たちに、人類は怯えながら生きていた
辺境の王国・風の谷の少女ナウシカは自然や蟲たちを愛していたが、大国同士の争いに巻き込まれていき…………

宮崎駿の名前を一躍世界に轟かせた記念碑的作品「風の谷のナウシカ」
果たして海外ではどういう評価をされているのか？

「風の谷のナウシカ」

「火の七日間」という最終戦争によって、文明が崩壊した千年後の地球
世界は荒廃し、「腐海」という有毒の瘴気を発する森に侵食され、人類は巨大な蟲に脅かされていた

海から吹く風によって瘴気から守られている小国「風の谷」では、民は慎ましやかに暮らしていた
族長ジルの娘であるナウシカは一人前の風使いで、蟲とも心通わせる優しい少女だった
ある日、大国トルメキアの大型船が風の谷に飛来する
船は大量の蟲たちに襲われていた
ナウシカはペジテ市の王女ラステルと名乗る少女を救い出すが、「積み荷を燃やして」と言ってラステルは息絶えてしまう

翌日、風の谷に皇女クシャナが率いるトルメキアの艦隊が降り立った
城は制圧され、ジルは殺された
怒りに我を忘れたナウシカは、剣を手にトルメキア兵たちに突っ込んでいくが…………

原作は宮崎駿のコミック「風の谷のナウシカ」

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ナウシカを演じるのは島本須美
ユパは納谷悟朗
クシャナは榊原良子
アスベルは松田洋治
音楽は久石譲
プロデューサーは高畑勲
監督・脚本は宮崎駿
アニメーション制作はトップクラフト

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海外の評価

アメリカでは「NAUSICAÄ OF THE VALLEY OF THE WIND」のタイトルでリリースされた

現時点でのIMDbのスコアは8.0/10
ロッテントマトの批評家支持率は89％、観客支持率は91％

メディアの評価

InSession Film

ナウシカはこれまでにスクリーンに登場した、最も人間的なキャラクターの1人であり続けています
隣人、敵、蟲、キツネリスなど、他者への共感を忘れないことで、ナウシカは関係を築いていきます
これは未来に希望をもたらし、2021年の現在でもタイムリーなメッセージです
4/4

Larsen On Film

「風の谷のナウシカ」は自然との調和という宮崎駿のキャリアの決定的なテーマの1つを、すでに確立しています
3.5/4

Movie Mezzanine

「風の谷のナウシカ」はスタジオ設立前に作られたにもかかわらず、多くの人にスタジオジブリの最初の作品であると考えられています
この映画の結末は非常に感動的で、ありきたりかもしれませんが、ナウシカの復活は非常に美しくアニメーション化されています
アメリカで最初に公開された「風の戦士たち」は20分以上カットされ、キャラクターの名前も変更され（ナウシカはザンドラ王女）、王蟲はただの悪役でした
それ以来、スタジオジブリは厳格な「編集禁止」の方針を採用しています
評価：B+

Reel Film Reviews

この作品は冒頭の30分が最高で、宮崎監督はナウシカを応援したくなる主人公として、見事に描いています
しかし、物語は徐々に登場人物が増え、多くのサブプロットで複雑になり、勢いは失われていきます
2/4

Common Sense Media

美しく仕上げられたこの物語には、素晴らしいメッセージと賞賛に値するヒーローが登場します
巨大な昆虫や有毒植物、飛行船に至るまで、その創造性のレベルは魅惑的です
吹き替えもかなり良いです
多くのアニメファンが完全版が見られるようになったことに、興奮していることは間違いありません
4/5

Forbes

映画は上映時間に合わせて、原作の多くを切り詰めて簡略化しています
それでもナウシカは素晴らしい映画であり、今日でも見事に通用します
視覚的にも美しいアニメーション映画で、キャラクターも魅力的です
その一方、世界は冷酷で複雑です
この映画が40年近くも前のものだということが信じられません
これだけのクォリティに匹敵するアニメは、今日でもほとんどないので、強くお勧めします

Cinema from the Spectrum

「風の谷のナウシカ」はスタジオジブリの他の最高の映画と同様に、1日たりとも古びていないだけでなく、そのメッセージは今日でも共鳴するものです
久石譲による音楽、繊細なアニメーション、目を見張る戦闘シーンとナウシカに関する全てが信じられないほどです
これが宮崎駿の監督作品としては2本目だったという事実は、今でも驚きです
「風の谷のナウシカ」はこれまでに作られた最高のアニメーション映画の1つです
5/5

観客のレビュー

「ナウシカは私をその美しく生命力にあふれた世界に、完全に連れて行ってくれた映画でした。そのメッセージは2023年の今でも、非常に力強く意味のあるものです。私は宮崎駿が描く女性主人公が大好きです」

「宮崎監督の一連の作品の中で、最高傑作だと思います。この映画では彼の並外れた才能が輝きを放っています。国際的にはあまり知られていないが、偉大な名作です」

「最初の45分はゆっくりですが、その後は目がスクリーンに釘付けになりました。間違いなく過小評価されているスタジオジブリ映画です」

「絶対的な傑作。素晴らしい世界を構築する愛すべきキャラクターと見事なストーリー」

「ナウシカは現実でもフィクションでもめったに見られない自然の擁護者です。彼女が抱いている思いやりの10分の1でも皆が持っていれば、世界は平和になるでしょう」

「全てのアニメファンは必見。宮崎監督の最高傑作のひとつ」

「ナウシカは素晴らしい映画だが、改ざんされた風の戦士たちは駄作なので、絶対に見ないでください！」

「素晴らしい！　これはこの監督の初期の作品であり、100％見る価値があります」

「この映画を初めて見て、信じられないほどの素晴らしさに衝撃を受けました。私は完全にこのアニメーション映画に恋をしました」

「スタジオジブリの他の映画ほど素晴らしいものではありませんが、それでも好きな作品です。世界がどうしてこのようになったか、もう少し詳しく説明して欲しかったと思いますが、それでもよくまとまっていると思います」

「良い映画でしたが、英語吹き替えの声優は本当に下手で、ちょっと不快でした」

「宮崎駿監督はわずか2作目で、深みのあるキャラクターと考えさせられるテーマを備えた、独創的で想像力豊かな映画を制作しました。この映画は史上最高のアニメ映画の1つです」

「この作品は宮崎駿が描いたコミックがルーツです。ただし、残念ながら映画は原作の表面をなぞっただけのものになっています」

「初めてこの映画を見た時、私は部屋で泣きました。それは美しく、私たちは実際に世界をよりよい場所にできるのではないかと考えさせられました。この映画の結末が私にどれだけ衝撃を与えたか、言葉では言い表せません」

「親愛なる読者の皆様、もしこの映画を見ようと思っているなら、アメリカでカットされた（殺された）バージョンを見ないでください。ノーカット版は息を呑むような美しさです」

「この映画は宮崎駿の原点で、必見の名作アニメであり続けています」

「本当に美しい映画で、ジブリにとって素晴らしいスタートでした。唯一の問題は、原作の方がはるかに優れているということです」

「壮大なアニメーション映画で、主人公が素晴らしい。宮崎駿が映画監督として特別なことが分かります」

「これはアニメーションだけに限らす、SF映画として画期的な作品です」

「宮崎作品の中で一番好きです。ナウシカほど魅力的な映画のキャラクターは、おそらくこれまでにいなかったと思います」

「全7巻のコミックの最初の巻を、上手く映画化しています。宮崎映画の中で、断然一番好きです」

「原作ほど素晴らしいわけではありませんが、このアニメ映画は印象的で影響力があり、2番目の監督作品としては悪くありません」

「これは宮崎駿の最高の作品ではないかもしれませんが、ほとんどのアニメーション映画よりもはるかに優れた作品であることは確かです」

「素晴らしい作品ですが『デューン』に似すぎているようにも感じます」

「私が生まれるより前の作品にもかかわらず、とても満足しました。不朽の名作だと思います」

「私は宮崎駿の大ファンですが、これまでこの作品を見たことがなかった。見て少しガッカリしました。この映画は力強く始まり、かなり良い結末を迎えますが、中盤が弱い気がします。環境保護のメッセージも説教臭かった」

「この映画を日本語以外の音声言語で視聴しないでください。私が言いたいのはそれだけです」

「1984年の作品だと知って驚きました。時が経っても色あせていません」

「アバターの数十年前の作品なのに、はるかに優れたエレガントな方法で自然保護のメッセージを伝えます。楽しかった！」

「2時間に多くのことを詰め込みすぎているかも知れないが、ストーリーやキャラクターや音楽が素晴らしく気にならない」

「宮崎駿をメインストリームに押し上げた最初の傑作」

「ナウシカはこれまでで最高のヒロインのひとりです。彼女はあらゆる生命を愛する一方で、挑発されれば剣で戦い、見事にグライダーを操ります。率直に言って、ディズニー・プリンセスたちは、ナウシカに遠く及ばないと思います」

「私が初めて見た宮崎映画は、中学1年の時に見た『もののけ姫』です。その後は公開されるたびに新作を見ましたが、どうしても古い作品が見たくなりました。そうしてナウシカを見ました。私が生まれる1年前に公開されたもので、ダークで暴力的なシーンもありますが、素晴らしい映画でした」

「『となりのトトロ』の後に見たので、本当に驚かされました。全く異なるタイプの作品でしたが、すぐにキャラクターや世界に魅了されました。本当に息を呑むような映画です」

「アニメーションは少し古いように見えますが（何しろ30年前ですから）、環境保護と反戦という強力なテーマが物語の中で生き生きと描かれており、SFの傑作としてそびえ立っています。強くお勧めします」

「天空の城ラピュタに次いで2番目に好きな宮崎映画です。キツネリスのテトが信じられないほど可愛い」

「ナウシカは宮崎を世界に知らしめた作品であり、今では有名なスタジオジブリの創設に貢献しました。彼らは後に『となりのトトロ』や『もののけ姫』を生み出し、最終的には『千と千尋の神隠し』でアメリカ人の意識に浸透しました」

「この厳しくも力強い叙事詩は、独創的で視覚的に豊かな世界観と、今の時代にも通用するメッセージを誇っています。そして、戦士のように恐れ知らずで世界を救うために戦う勇敢なプリンセスを見るのは素晴らしいことです」

「まず最初に私が言及しているのは映画の本物のバージョンであり、『風の戦士たち』というタイトルでリリースされた駄作ではないことを強調しておきます。本編を20分以上カットした奴らに、呪いをかけてやりたい。もちろん本物は傑作です」

「この映画は大好きで大好きで、子供の頃に延々と観て、大人になってからDVDを買いました」

「15年以上待って、ようやく完全版を見ることができました。私は『風の戦士たち』を気に入っていたので、なぜ人々があの作品を嫌うのか不思議でした。でも完全版を見たら、皆が怒るのも納得です」

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