2022年もNetflixでは多くのオリジナル映画が配信された
その中にはかなりの良作や話題作も含まれていた
2022年に配信された作品で、僕が見たのは73本
ベスト10を選ぶのは、相変わらず難航した
なお選考基準は完全に個人的な好みなので、ご容赦願いたい
それでは10位から
第10位「トロール 」
作品名「トロール 」(原題Troll)
監督:ローアル・ユートハウグ
キャスト:アイネ・マリー・ウィルマン、キム・ファルク、マッツ・ショーゴード・ペテルセン、ガルド・B・アイツヴォルド、カロリーネ・ヴィクトリア・スレッテン・ガルヴァン、ユスフ・トゥーシュ・イブラ、ビャーネ・イェルデ
上映時間:103分
製作国:ノルウェー
配信日:12月1日
ノルウェーの山間部で古代のトロールが目を覚まし、人々はパニックに陥るが…………
タイトルからB級映画だろうと舐めていたら、まさかの正統派怪獣映画だった
主人公で古生物学者のノラを始め、キャラクターが魅力的
SFXもハリウッド映画と比べても遜色がなかった
トロールと現代兵器の戦いが凄まじい
怪獣映画、特に「シン・ゴジラ」が好きな人にはおススメ
第9位「マチルダ・ザ・ミュージカル」
作品名「マチルダ・ザ・ミュージカル」(原題Roald Dahl’s Matilda the Musical)
監督:マシュー・ウォーチャス
キャスト:アリーシャ・ウィアー、エマ・トンプソン、ラシャーナ・リンチ、スティーヴン・グレアム、アンドレア・ライズボロー、シンドゥ・ヴィー
上映時間:122分
製作国:イギリス、アメリカ
配信日:12月25日
優れた才能を持っているが両親の愛に恵まれなかったマチルダは、横暴な校長に勇気を振り絞って立ち向かっていく…………
「チャーリーとチョコレート工場」で知られるロアルド・ダールの児童文学が原作
監督マシュー・ウォーチャス、脚本家デニス・ケリー、作曲家ティム・ミンチンと舞台版のスタッフが集結した
主人公のマチルダが本当に魅力的
演じるアリーシャ・ウィアーも天才的な演技を披露している
またトランチブル校長を演じるエマ・トンプソンの怪演が凄まじい
原作は児童文学だが、内容はかなりブラック
孤独なマチルダが本当の家族と呼べる人に巡り合うストーリーが魅力的
見終わって、前向きな気持ちになれる傑作ミュージカルだ
第8位「HUSTLE/ハッスル」
作品名「HUSTLE/ハッスル」(原題Hustle)
監督:ジェレマイア・ザガー
キャスト:アダム・サンドラー、フアンチョ・エルナンゴメス、クイーン・ラティファ、ベン・フォスター、ケニー・スミス、ロバート・デュヴァル
上映時間:117分
製作国:アメリカ
配信日:6月8日
落ちぶれたバスケのスカウトマンが、スペインで驚くべき逸材を発見し…………
アダム・サンドラーがリアルな素晴らしい演技を披露
彼がスペインで発掘する若者ボーも魅力的
そのスーパープレーは圧巻だった
少しずつ2人の絆が強まっていく姿が感動的
過酷な特訓、様々な障害、白熱する試合
スポーツ映画に必要なものが全てそろっている
また本物のNBAのプレイヤーやレジェンドが、大勢出演しているのも見どころ
間違いなくアダム・サンドラーのNetflix映画最高傑作
「THE FIRST SLAM DUNK」に感動した人は、こちらもおススメだ!!
第7位「グッド・ナース」
作品名「グッド・ナース」(原題The Good Nurse)
監督:トビアス・リンホルム
キャスト:ジェシカ・チャステイン、エディ・レッドメイン、ンナムディ・アサマア、ノア・エメリッヒ、キム・ディケンズ、マリク・ヨバ
上映時間:122分
製作国:アメリカ
配信日:10月26日
看護師のエイミーは新しい同僚のチャーリーと友情で結ばれるが、病院では患者の不審死が相次いで…………
アカデミー賞受賞俳優であるジェシカ・チャステインとエディ・レッドメインが共演
400人以上を殺したとされるチャールズ・カレンの実像に迫った戦慄のサスペンス
ジェシカ・チャステインが心臓病を患ったシングルマザーの看護師を好演
そして、好青年のイメージが強いエディ・レッドメインが、アメリカ史上最大の被害者を出した殺人鬼を熱演し、強烈な印象を残している
優しくて親切な看護師チャーリーの恐ろしい素顔が浮き彫りになっていく展開に圧倒された
演技、脚本、演出
全てが高水準
映画ファンなら見ない理由がないだろう
第6位「アテナ」
作品名「アテナ」(原題Athena)
監督:ロマン・ガヴラス
キャスト:ダリ・ベンサーラ、サミ・スリマン、オウアシニ・エンバレク、アレクシ・マナンティ
上映時間:97分
製作国:フランス
配信日:9月23日
ある少年が殺された事件をきっかけに、アテナ団地で暴動が勃発して…………
一番下の弟の死により、対立する兄弟の壮絶な運命
エネルギッシュで強烈で悲劇的なフランス映画
冒頭の警察署襲撃のシーンから度肝を抜かれる
暴動シーンの臨場感も凄まじく、まるでドキュメンタリーを見ているかのようだった
後半は衝撃的な展開
兄弟の愛憎のドラマに圧倒された
フランス映画の実力を思い知らされる一作!!
第5位「20世紀のキミ」
作品名「20世紀のキミ」(原題20th Century Girl)
監督:パン・ウリ
キャスト:キム・ユジョン、ピョン・ウソク、パク・ジョンウ、ノ・ユンソ
上映時間:120分
製作国:韓国
配信日:10月21日
1999年、親友に頼まれて、ボラは同じ学校の男子ヒョンジンを観察することになるが…………
笑って、やきもきさせて、胸キュンさせて、最後は感動
最高クォリティの青春恋愛映画
明るく元気で友達想いな主人公のボラが魅力的
奇妙な四角関係も面白い
楽しくて懐かしい学園生活を満喫できる
嫌な人物が1人もいないのも好印象
友情と恋愛の板挟みになるボラ
とにかく脚本の完成度が神がかっている
青春映画としても恋愛映画としても傑作
第4位「スイマーズ:希望を託して」
作品名「スイマーズ:希望を託して」(原題The Swimmers)
監督:サリー・エル・ホサイニ
キャスト:マナル・イッサ、ナタリー・イッサ、マティアス・シュヴァイクホファー、アフマド・マレク、アリ・スリマン
上映時間:135分
製作国:イギリス、アメリカ
配信日:11月23日
水泳でオリンピックを目指す姉妹は、内戦中のシリアから逃れてヨーロッパを目指すが…………
東京オリンピックにも出場した水泳選手ユスラ・マルディニの凄まじすぎる実話
内戦中のシリアの惨状が凄まじい
室内プールが爆撃されるシーンは衝撃的
シリアからドイツまでの過酷で厳しい逃避行
難民の現状がリアルに伝わってくる
とはいえクライマックスのレースの盛り上がりが凄く、スポーツものとしても満足度が高い
自由奔放なサラと、真面目で努力家のユスラ
性格が正反対の姉妹の絆も魅力的だった
大いに満足感を得られる一作だ
第3位「神が描くは曲線で」
作品名「神が描くは曲線で」(原題Los renglones torcidos de Dios)
監督:オリオル・パウロ
キャスト:バルバラ・レニー、エドゥアルド・フェルナンデス、ロレート・モーレオ、ンハビエル・ベルトラン、パブロ・デルキ、フェデリコ・アグアド、アデルファ・カルボ
上映時間:155分
製作国:スペイン
配信日:12月9日
私立探偵のアリスは殺人事件の捜査のために、患者と偽ってある精神科病院に入院するが…………
精神病院を舞台にしたミステリー
衝撃のどんでん返しが凄まじい
間違いなく今年、もっとも騙された映画
さすが名作「嵐の中で」のオリオル・パウロ監督だけある
今年のミステリー作品では「ナイブズ・アウト:グラス・オニオン」も面白かったが、個人的にはこちらの方が好み
見終わったら、絶対に誰かと語り合いたくなるだろう
第2位「呪詛」
作品名「呪詛」(原題:咒)
監督:ケヴィン・コー
キャスト:ツァイ・ガンイエン、ガオ・インシュエン、ショーン・リン、ホアン・シンティン
上映時間:111分
製作国:台湾
配信日:7月8日
リー・ルオナンはある禁忌を破り、その身に呪いを受けた
それから6年後、今度はその呪いが幼い娘に降りかかり、必死で我が子を守ろうとするが…………
台湾映画史上、もっとも恐ろしいホラーといわれている本作
実際、ガチでヤバいホラーだった
本作はいわゆる疑似ドキュメンタリーであるモキュメンタリー作品
深夜に1人で見たら、涙目になること間違いなし
映画としてのクォリティも高い
そして衝撃のラスト
今年見た中では、もっとも強烈なホラー
他人にお勧めするのも、ためらってしまう一作だ
第1位「西部戦線異状なし」
作品名「西部戦線異状なし」(原題Im Westen nichts Neues)
監督:エドワード・ベルガー
キャスト:フェリックス・カマラー、アルブレヒト・シュッフ、アーロン・ヒルマー、モーリツ・クラウス、エディン・ハサノヴィッチ、チボー・ドゥ・モンタランベール、ダニエル・ブリュール
上映時間:147分
製作国:ドイツ
配信日:10月28日
1930年の名作「西部戦線異状なし」をドイツで再映画化
第一次世界大戦時のドイツ、17歳のパウルは仲間たちと兵士に志願し、意気揚々と戦場へ向かうが…………
虫けらのように散っていく仲間たち
累々たる死体の山
戦争のリアルをとことん描きつくしている
凄まじい臨場感で、本当に自分が戦場にいるかのようだった
これを見て戦争に憧れる人はいないだろう
映像、演出、音楽
全てが素晴らしい
そして戦争の非人間性をとことん思い知らされる
今年、もっとも胸をえぐった作品だ
まとめ
「グレイマン」、「エノーラ・ホームズの事件簿2」、「ギレルモ・デル・トロのピノッキオ」
今年も話題作が多かった
あくまで個人的な好みで選んだベスト10だが、少しでも映画選びの参考になったら幸いだ
2023年のNetflix映画にも期待
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