2020年は新型コロナウイルスで大変な年だった
おかげで映画館にもあまり行けず、家で過ごすことが多かった
そんな中でNetflixは変わらずオリジナル映画を配信してくれた
僕が2020年に見たオリジナル映画の数は102本
そんなに見ていたのかと自分でも驚きだ
見逃したものもあるが、話題作には一通り目を通したと思う
そして作品の質もかなり高かった
そのため10本を選ぶのは、かなり難航した
なおNetflixオリジナル映画には純正のオリジナル作品と、劇場公開作品を買い取ったものがある
一緒くたにしているので、そこは注意
また選考基準は完全に個人的な好みなので、ご容赦願いたい
それでは10位から
第10位「ザ・ファイブ・ブラッズ」
監督:スパイク・リー
キャスト:デルロイ・リンドー、ノーム・ルイス、クラーク・ピータース、イザイア・ウィットロック・Jr、チャドウィック・ボーズマン、ジャン・レノ
上映時間:156分
製作国:アメリカ
配信日:6月12日
ベトナム戦争で共に戦った4人
隊長の遺骨と埋蔵金を回収するため、彼らは再びベトナムに帰ってきたが…………
強烈なメッセージが胸に響く
それでいて娯楽性にも手を抜いていないのが、さすがスパイク・リー!!
中盤からは怒涛の展開
目が離せなかった
デルロイ・リンドーの怪演が凄まじい
忘れられない一作!!
第9位「マ・レイニーのブラックボトム」
監督:ジョージ・C・ウルフ
キャスト:ヴィオラ・デイヴィス、チャドウィック・ボーズマン、グリン・ターマン、コールマン・ドミンゴ
上映時間:94分
製作国:アメリカ
配信日:12月18日
こちらもチャドウィック・ボーズマン出演作
彼の遺作となる
1927年のシカゴで、伝説的な歌手マ・レイニーと才能あるトランペット奏者のレヴィーの対立が描かれる
チャドウィック・ボーズマンの熱演が凄まじい
ブラックパンサーのイメージが完全に吹き飛んだ
伝説的な歌手マ・レイニーを演じたヴィオラ・デイヴィスも素晴らしい存在感
決して見ていて楽しい映画ではないが、強烈なインパクトがあった
語り継がれるだろう一作
第8位「Mank/マンク」
監督:デヴィッド・フィンチャー
キャスト:ゲイリー・オールドマン、アマンダ・セイフライド、リリー・コリンズ、アーリス・ハワード、チャールズ・ダンス
上映時間:132分
製作国:アメリカ
配信日:12月4日
デヴィッド・フィンチャーの6年ぶりの監督作品
マンクこと脚本家のハーマン・J・マンキーウィッツは、いかにして名作「市民ケーン」を生み出したのか?
映像や美術など監督のこだわりが凄い
ゲイリー・オールドマンもアカデミー賞ものの熱演
アルコール依存症で軽口ばかり叩く軽薄な男、マンク
だが、その芯には熱いものを持っていた
マンクという複雑な男に魅了された
「市民ケーン」の裏話としても面白い
第7位「エノーラ・ホームズの事件簿」
監督:ハリー・ブラッドビア
キャスト:ミリー・ボビー・ブラウン、サム・クラフリン、ヘンリー・カヴィル、ヘレナ・ボナム・カーター
上映時間:123分
製作国:イギリス
配信日:9月23日
シャーロック・ホームズの妹エノーラ・ホームズの活躍を描く
これは楽しい
娯楽作品としては一級品
エノーラ役のミリー・ボビー・ブラウンがとにかく魅力的
シャーロック・ホームズ役のヘンリー・カヴィルも格好いい
恋に冒険にミステリー
見どころ満載
見終わって爽快な気分になれる良作
ぜひシリーズ化して欲しい
第6位「獣の棲む家」
監督:レミ・ウィークス
キャスト:ショペ・ディリス、ウンミ・モサク、マット・スミス、ハビエル・ボテット
上映時間:93分
製作国:イギリス
配信日:10月30日
戦火のスーダンを離れ、イギリスに亡命してきた夫婦は、ある家をあてがわれるが…………
幽霊屋敷もの
夜中に聞こえる声、足音
闇の中に潜む何か
演出が巧みで、かなり怖かった
しかし、何より難民問題をホラーに絡めて描く着眼点が凄い
最後に明かされる衝撃の真実!!
映画史に残るホラーである
第5位「もう終わりにしよう。」
監督:チャーリー・カウフマン
キャスト:ジェシー・バックリー、ジェシー・プレモンス、トニ・コレット、デヴィッド・シューリス、ガイ・ボイド
上映時間:134分
製作国:アメリカ
配信日:9月4日
アカデミー脚本賞のチャーリー・カウフマン脚本・監督作品
ルーシーは恋人のジェイクの実家を訪れるが、次々と奇妙なことが起こり…………
内容はかなり難解
正直、最初に見終わった時はわけが分からなかった
だが、後になってじわじわと効いてきた
全編に漂う不穏な空気
奇妙な出来事の数々
忘れがたい味わいがある
人によっては、どっぷりとハマってしまうディープな作品だ
第4位「ハーフ・オブ・イット 面白いのはこれから」
監督:アリス・ウー
キャスト:リーア・ルイス、ダニエル・ディーマー、アレクシス・レミール、キャサリン・カーティン、コリン・チョウ
上映時間:105分
製作国:アメリカ
配信日:5月1日
成績優秀なエリーは、アメフト部のポールからラブレターの代筆を頼まれるが…………
切なくて、爆笑できて、キュートで、爽やか
まるで宝石のような青春映画
奇妙な三角関係が面白い
恋愛と友情
人を想う気持ち
監督・脚本を担当したアリス・ウーのセンスは抜群
2020年最高のロマコメ
第3位「ザ・コール」
監督:イ・チュンヒョン
キャスト:パク・シネ、チョン・ジョンソ、キム・ソンリョン、イエル、パク・ホサ
上映時間:112分
製作国:韓国
配信日:11月27日
久しぶりに実家に帰ってきたソヨンは、1本の電話を受け取る
それは20年前からの電話だった…………
予測不能なタイムトラベル・スリラー
あまりの面白さに圧倒された
女優2人の演技が凄い
後半は凄まじい緊張感
とてつもない恐怖の連続で、目が離せなかった
絶対に見ておくべき強烈な一作
第2位「狩りの時間」
監督:ユン・ソンヒョン
キャスト:イ・ジェフン、アン・ジェホン、チェ・ウシク、パク・ジョンミン、パク・ヘス
上映時間:134分
製作国:韓国
配信日:4月23日
兄弟同然の3人の若者は起死回生の現金強奪を企てるが…………
凄まじい緊迫感
追い詰められる恐怖
魂ふるえる傑作だ
謎の男、ハンの存在感が圧倒的
映画史に残るキャラクターである
若者3人の友情が切ない
果たして生き残ることが出来るのか?
韓国映画やアクション映画が好きなら、見ない理由がない!!
第1位「シカゴ7裁判」
監督:アーロン・ソーキン
キャスト:サシャ・バロン・コーエン、エディ・レッドメイン、ヤーヤ・アブドゥル=マティーン二世、ジョセフ・ゴードン=レヴィット、マイケル・キートン、マーク・ライランス
上映時間:130分
製作国:アメリカ
配信日:10月16日
1968年、シカゴでベトナム戦争に反対する大規模なデモが行われ、警官隊と衝突
その首謀者とされた7人“シカゴ・セブン”の裁判が行われたが…………
監督・脚本は「ソーシャル・ネットワーク」でアカデミー脚色賞を受賞したアーロン・ソーキン
エディ・レッドメイン、ジョセフ・ゴードン=レヴィット、マイケル・キートンとキャストも非常に豪華
映画のうまみが凝縮
実に見事な作品に仕上がっている
圧倒的に不利な状況
個人が政府に勝てるのか?
法廷ものとしても見ごたえあり
ラストは深い感動
間違いなく2020年を代表する一作
まとめ
惜しくもベスト10から漏れた作品にも、良作が多かった
Netflixオリジナル映画は今年も豊作だったといえるだろう
特に韓国映画の勢いが凄い
上位の作品はどれが1位でもおかしくなかった
これなら2021年も大いに期待できそうだ
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